山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

久しぶりに栗の棚にかえってきました

このごろは個展用の小物ばかり作っていたので、その他の制作がおろそかになっていました。

その大御所が栗の棚です。もう一ヶ月くらいでしょうか、手付かずでした。

「ご無沙汰していました。お元気ですか?」

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お変わりないようで安心しました。

実物を見て、私は過去の記憶をダウンロード・・・。

躯体の仮組みはできていたので、装飾部の加工からです。

まずは墨付け・罫書(けがき)をします。

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装飾といっても栗の板目の朴訥な強さをそのままにしたいので、シンプルなものです。

あえて言葉で表すなら、「シャープな筆返しを基調にする」といったところでしょうか。

電気鉋で荒取りをするので、その準備をしましたが、正直その準備のほうが時間がかかってしまいました。

そして電気鉋で削っていきます。

・・・ウィーン、ババババババ・・・

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と、始まったかなと思ったところで今日はおしまいでした。