このごろは個展用の小物ばかり作っていたので、その他の制作がおろそかになっていました。
その大御所が栗の棚です。もう一ヶ月くらいでしょうか、手付かずでした。
「ご無沙汰していました。お元気ですか?」
お変わりないようで安心しました。
実物を見て、私は過去の記憶をダウンロード・・・。
躯体の仮組みはできていたので、装飾部の加工からです。
まずは墨付け・罫書(けがき)をします。
装飾といっても栗の板目の朴訥な強さをそのままにしたいので、シンプルなものです。
あえて言葉で表すなら、「シャープな筆返しを基調にする」といったところでしょうか。
電気鉋で荒取りをするので、その準備をしましたが、正直その準備のほうが時間がかかってしまいました。
そして電気鉋で削っていきます。
・・・ウィーン、ババババババ・・・
と、始まったかなと思ったところで今日はおしまいでした。