山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

久しぶりにしっかりと漆の作業をやります。

今日は京都市内に出なければならない用事があったので、11時に帰ってきてからの作業になりました。

まずは桐箱の2回目の切子地付け。

砥の粉をつぶして、水と漆を混ぜてサビを作ります。

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このあと地の粉地と混ぜて切子地の完成。

早速、地付け・・・ペタペタペタ(←う~ん、いい擬態語が思いつかない…)

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ようやくできました。

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久しぶりにムロをきちんと見たら、懐かしい顔がいました。

試作で作ったタモのパスタ皿です。そういえば黒漆で捨て摺りをしたのでした。

懐かしいついでにきちんと研いであげましょう。・・・シャカシャカシャカ・・・

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タモの手持ち開き戸にも摺り重ねをしました(カメラの調子が悪くて、作業中は写真を取れませんでした)。

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幾ばくかの時間がたったので、初めにした切子地が乾きました。

もちろん、まだ研ぐことはできませんが、触るくらいはできるので、箱の反対側にも切子地を付けます。

・・・ペタペタペタ・・・(←ほんとはペタペタ付けるわけではなく、ヘラで「スーーッ」とつけるのですよ)

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とここで、今日の漆の作業は終わりです(あとで気がつきましたが、パスタ皿に拭き漆をするのを忘れていました…)。