山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

約1か月で10㎜

今年も雨が降らなくなってしまいました。

川もちょろちょろとしか流れていません。

それもそのはず、梅雨が明けてからそろそろ1か月になりますがその期間に降った雨と言えば10㎜かそこらです。

去年の7月は川の水が僅かに見える程度だったので、それに比べるとまだましなようです。

しかし、この奥の集落の田んぼの何枚(1町くらいかな)かが転作をしたので、取水が少なくなっています。

そのため、同じくらいの旱魃と思ってよさそうです。

下流では用水に困るところもあるでしょう。

現代ではちょっと鈍感になりがちですが、つい最近まで旱魃は立派な「天災」でした。

古文書に残る村と村の諍いは、山野河海の領界を巡るものと水利を巡るものとが多くを占めます。

下(流域)の集落にしてみれば水が来ないことは死活問題であり、上も余裕がない場合は我田引水。

そして、日照りは真綿で首を絞めるように作物を弱らせていきます。

事実の何十分の1でしょうが、実際に作ってみてわかる感情があります。

・・・雨降らないかな。

気温も恐ろしく高く、今日の最高気温は37℃くらいまで上がったのではないでしょうか。

エダマメは35℃を超えると一気に黄色くなってしまいます。

子孫の繁栄と拡散は種子の機能です。

見落としがちですが、それと並ぶ重要な機能に「苦手な季節(環境)をやり過ごす」というのがあります。

エダマメ、もといダイズにとっては

「あちーよ、あちーよ。こんなんじゃ暮らしていけねーよ。俺はもうだめだ。お前たち、いつかいい時代が来たら頑張ってくれよな」

といったところではなかろうか。

まあ、俺の屍を越えていけという感じで、急いで後を託しているのでしょう。

花とエダマメを採らなければならず、この5日間、長ナスは全く収穫できていません。

しかし、生長も遅いようで実もあまり大きくなっていません。ほぼお地蔵さん状態。

その花ですが、アスターはほぼ採り尽くしました↓

今日が13日なので、まあ良いペースだったのでしょう。

ただし、センニチコウは予定の3分の1も出荷できませんでした。

まだ2列分くらい未収穫があります。

一番の原因は管理人の時間がなかったこと。そして、あまりの暑さのために茎がふにゃふにゃで葉掻きができなかったのです。

なので、作業効率も悪くて出荷準備ではイライラだけが募りました。

ということで、花とエダマメの収穫ばかりをしていたので、やらなければならないことが山積みです。

ネギの除草もやりたいし、カボチャや長ナスに薬もかけなければいけません。

明日からはエダマメの収穫を最優先にして、他の作物のお世話ができるのは17日くらいからかなあ。

 

<農薬使用履歴>

・エダマメ⑥(圃場前作23白ネギ)  8/13収穫開始

 日にち   農薬名      希釈倍率   使用方法  (回数制限) 

 6/24     トレボン     1000倍    散布     ( 2 )

 7/8     トレボン     1000倍    散布     ( 2 )

 7/18    スミチオン    1000倍     散布      ( 3 )

 7/29     プレオ     1000倍    散布     ( 2 )

 7/31     アルバリン    2000倍    散布     ( 2 )

 8/8     プレオ     1000倍    散布     ( 2 )