山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

真夏の製材

日曜日に風呂場の電灯が切れたので、新しいのを買おうと5日の月曜日に用事を済ませがてら途中の小さなコメ〇に寄りました。

しかし、「電球の大きさの蛍光灯タイプ」だったのでありませんでした。

仕方がないので、同じ日の夕方7時頃、わが町にある大きなコメ〇に行くことにしました。

郊外型の店舗が皆無と言っていい我が町ですが、農家需要が多くて繁盛しているのかコメ〇だけはそれまでの小さな店舗に飽き足らず、去年、大きな店舗がオープンしていたのです。

日も沈んできて、コメ〇で「他に買うものないかなあ」なんて考えながら車を運転していると、コメ〇の方向で花火が上がっています。

「・・・もしかして、今日(5日)は我が町の夏祭りなのかいな」

そうこうしていると道は渋滞。おっさん前方でフロントガラス越しにスターマイン。路肩には地方では珍しい10代20代の若い人たちの人混み。

いつもよりも3倍の時間をかけてでかコメ〇に着きました。いや、正確にはコメ〇の前まで来ました。

・・・閉まっている…。

通常は20時までの営業ですが、田舎街の夏祭りのまん真ん中なので今日は18時ごろに閉めたのでしょうか、灯りが点いていません。

頭上高くで開く大輪の花。沸き起こる歓声。

おっさんは通行規制のためUターンもできず、街はずれまで行って戻って花火を二度見。

求めていた灯りは買えず、ひとり花火を堪能して帰ってきました。

なんで、5日の月曜日に夏祭りをするんですか???

・・・我が町の貧弱な経済力では土日やお盆中の割増料金を払えなかったのかなあ。

 

4週間前に買って置いていたトチの丸太。真夏なので早いところ挽いてしまわないと「青」が入るので製材をいつするのかを気にしていました。

一方で、畑仕事は忙しいしでつい伸ばし伸ばしになっていましたが、お盆に差し掛かるので、今日の市日に合わせてやってもらうことにしました。

朝8時に出発。まずは市へ。

電話で「いいホオがある」と聞いていましたが、想像していたよりも芳しくなく、「ヒノキで安く買えるのがあったらなあ」と市を眺めていました。

・・・で、1本買いました。

真ん中のがそうです。白太が薄く、目もそれなりにまあまあ細かいものです。

そして、なぜかびっくりするほどに安かった。山方さんに申し訳ないくらいに。

もともと1本で製材を頼むのは、仕事の手を止めてしまうこともあって申し訳ないと思っていたし、ちょうどよかったです。

さて、市が終わると早速積んでもらって製材所へ。

あっ、指が写っている。・・・気を抜くと写ルンです

今日買ったヒノキの末の方が大節で悪かったのでちょっと切ってもらい、トチも末の三股を切り落としてもらいました。

さてさて、どうかな?まずは桧のその末の悪い部分から。

・・・おお、なかなか優秀です。

次は桧のいい(と、おっさんが一人で思っている)ところ

うん、とてもいい感じ。

反対側もとてもいい。とてもチップ+αで買ったとは思えない。というかなんであんなに安かったの?

最後はトチ

もともと枝なので節はないだろうと思っていましたが、やはり中もきれい。

もっとも杢はないので、とても淡白です。

今日は全体的に厚みがあるように挽いてもらったので、1時間ちょっとで終わりました。

製材所に来た時と違って、とても納まりよくトラックの荷台へ。

早くに済んだので、帰ってきてもまだエダマメを収穫する時間があり、助かりました。

明日からは忙しくなるのですが、それにしてもこの木材を一体誰が下ろして、桟積みをするんだろう・・・そう考えるのをやめたくなります。