山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

下駄箱は京都市内へ

大工さんから注文を受けていた下駄箱ができました。

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改めてですが、納めるところが「寺社関係」とのことで、躯体は欅(けやき←お寺の建築には欅を使うところが多い)、側板・背板・鏡板は桧(ひのき←神社の建築には桧を使うことが多い)にしました。

加えて、あまり騒がしいのは納め先様に向かないと思い、できるだけ柾目(まさめ:直線に出る木目のこと)で表現しました。

注文品はできるだけお客様に喜んでいただけるように配慮いたします、はい。

もちろん、棚板は高さ調節ができるようにしています。

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こんな感じの下駄箱ですが、昨日、元請けの大工さんと納品に行ってきました。

めでたし、めでたしです。

自分の運転ではなくて、助手席に乗っての京都市内へのドライブだったので、風景を楽しめました。

当地と比べて、1ヶ月近く季節が遅いようで、山々はまだ緑でした。

京都市内もそれなりに車は戻ってきたようです。

京都から帰ってきたら、1ヶ月近く放っておいた「アニメに出てきそうなスツール」が荒取りのまま待っていました。

まずは座面から寸法出しです。

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下駄箱の欅に比べて癖があるので、ちょっと機械がたいへんそうです。

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バンドソーで粗挽きして確認したら、脚の材料は全く足りていなかったので、また木材小屋から出してこないといけません。