山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

今日は冬至ですね

今日は冬至ですね。昨日、嫁さんが庭のユズをとっていました。

ユズの香りは気持ちを落ち着けてくれます。

日の長さが一番短い日でもあります。

あっという間に昼が終わってしまい、夜になります。

日が暮れるのが早くて、「夜遅くなったかな」と思っても、まだ18時くらいだったりします。

周辺を山に囲まれているので太陽の光がとても貴重で、日が長くなるのが待ち遠しいこの頃です。

制作の方は、シイタケに浮気をしていて、時間がとれていませんでしたが、この頃ようやく進みが良くなってきた感じ。

工程を最適化させるなどの努力をして、少しずつでも制作を進めていきましょう。

チェストの天板の板の寸法を決めて、本実矧ぎ(ほんざねはぎ)の凸凹を作りました(左から欅、桧、黄蘗、桜)。

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凸の方は機械でサクッと作れるのです(ケヤキなどの硬い材は機械も嫌がるけど)が、凹の方はなかなかはかどりません。

うちはルーターマシーンがないので、ハンディールーターで突けなければならず、また、ビットもちょうど良い寸法がないので往復かける必要があります(往復かけるのは他の意味もあるけど)。

何度もルーターを持って板の端から端までを移動しました(広い作業場と潤沢な設備投資費が欲しい・・・)。

そして、切面(きりめん)をこちらはサクッととります。

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矧ぎ面も切面にするのは、異種材を矧ぐからです。

異種材の矧ぎ面は伸縮率の違いから日にちが経つとね・・・。

接着するとかけられない部分にサンドペーパーをかけます。

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・・・しゃかしゃかしゃか・・・

そして、早速、接着・固定します。

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早いところ天板を作って蟻桟を通してスパンを確認しないと多くの部材の長さが決められないのです。

接着といえば、編み座スツールの組み立てもしています。

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こちらは作業場がチェストで狭くなってしまったので、漆部屋で接着・固定しています。

ここ数日、2液性の接着剤を混ぜてばかりです。