山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

行ったり来たり

昨日は鳥取に行きましたが、道中の氷ノ山はあまり雪がありませんでした。

周りの山にいたっては雪が全くなく、3月の日本海側の感じはしません。

今日もとても暖かくなり、心配した天気は持ちこたえていました。

先日から始めた椅子の制作は材料取りです。

木材小屋と作業場が離れているので、お天気でないと材料取りはできません。

木材小屋から板を外に出して、大まかな寸法で荒取りします。

そして、作業場に運んで割っていきます。

つまりはチェーンソーとバンドソーの行ったり来たり。

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上の写真は栗と欅と桧です。

今回、桧は荷重がかかる場所で使うので、「良い板」からとりました↓

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まあ、糸柾(いとまさ)です。

一般的に針葉樹は木目が細かいほど硬くしまっているのです。

桧は杉ほどは春目・秋目の硬さの違いはありませんが、理にかなった使い方を心がけます。

そして、その他の部材も材料を取りました。

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左から桜、楢、朴、榛、黄蘗、欅です。

すべての材料取りが終わったので、雨や日没を気にせず制作ができます。

漆部屋では六角スツールの2回目の接着をしました。

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組み立てると嵩(かさ)が張るので、置き場に困るようになります。

早いところ箱詰めをして、重ねられるようにしなければ。