山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

拭き漆の毎日です

今回の台風は日本海を進むようですが、南風が気になります。

折角出たシイタケが強い風にさらされて、小さいまま「カピカピ」になってしまうのではないかと心配です。

 

制作の方は木地作りが終わり、椅子と棚は拭き漆の毎日です。

棚のフラットな面の捨て摺りをサンダーで研いで・・・

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再び拭き漆です。・・・ペタペタペタ、フキフキフキ・・・

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棚の方はそれほど木地調整をしないので、もう摺り重ねです。

一方で、木地の調整をある程度して、一足お先に摺り重ねに移った椅子は光沢が出てきました。

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摺り重ねになると幾分か心が穏やかになります。

というのも、1回目や2回目の捨て摺りでは漆がうまく刷毛で伸びず、粘るのも早くて苦戦するからです。

また、初めの方はとても漆を消費しますが、摺り重ねでは木地が吸い込むわけではないので、ほんの僅かになります(といっても物が大きいのでなかなかですが…)。

お財布的にも心穏やかなのです。