山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

山へ柴刈りではなく、榾木とりに

木工をするにあたって材料は必須ですが、それを追い求めるあまり、ついに川上というか山に分け入り立木を倒すことに・・・

・・・ではなくて、家庭菜園でシイタケを作りたくて、榾木(ほだぎ)をとりに行きました。

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近所の山に許可をもらって入らせていただき、伐り出しました。

・・・ブウィーーーン、ブウィーーーン・・・

やっぱり立木を伐るのは怖いよ。

太ももくらいの太さの木でも振って当たったら、骨折じゃすまされないし。

木を伐り倒すのが素人な私は、やっぱり掛かりました。

掛木(かかりぎ)はさらに怖い。もっと平地で練習しておけばよかった。

・・・ブウィーーーン、ブウィーーーン・・・

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30本余とれました。

木工従事者ではありますが、立木は見ても種類がわかりません。

とってきて、隣のおじいちゃんに聞いたら、この榾木の大半はバクという木だそうです(恐らく地方名、「朴」字でバクではない)。

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左がバクで右がクヌギだそうな…。

切り口を見ると何となく違いが判りますが、隣のおじいちゃんは全然違うと言っていたけど、立木の木肌では私にはわかりません。

バクはコルク層が厚いのでそれを削ってやればクヌギと大差がない榾木にできるそうです。

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菌打ちは3月の初め頃が良いそうなので、井桁に組んで置いておきます。

 

後日、このバクという木はどうやら「アベマキ」が通称名詞であることがわかりました。

ますますもって、立木に対する無知が恥ずかしい…。