山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

チェーンソーと土間ほうき

♪こ~のまま~、何日で~も、積~んでいたいけど~

板は製材所で積んでもらいましたが、乾かすのに適当ではないので、やはり積み直さなければいけません。

そこで必要なのが、チェーンソーと土間ほうき↓

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ほんとはホークリフトが欲しいけどね…、でも、うちはとてもそんな規模じゃないし。

チェーンソーはとても使えない板を切断して片付けるのに使います。

また、ほうきはおが屑を取り除きのに使います。

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とても地味だけど大切な作業です。

そして、積みなおす手段は人力…。

早速、ブロックはひとつ早々と討ち死にしました(私が上から重い板を落としてしまったからですが・・・)↓

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何から整理するか、それは樅(もみ)からします。

内部に「ねじれもめ」があり、どうしようもない板ばかりではありますが、色の変色を避けたいです(でも、「いまいちな板」の整理ってやる気が出ない…)。

少し厚めに挽いた板は条件が良さそうなところに余裕を持って桟積み↓

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薄い板は立てて乾かします。

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もちろん、こんなことをしても洗濯物みたいにすぐには中まで乾きませんが、この3連休は天気が良いようで、せめて表面だけでも乾かしたいのです。

とりあえず3連休中は立てておこうっと。

ただ積めばいいわけではありません。

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皮は虫のお家なので、除去します。

この皮をはぐ作業がとても手間がかかるので、今回は基本、「耳落とし」にしてもらいました。

でも、皮がついている板が案外多い。そして、柾目取りの場合、製材の都合で良さそうな板ほど皮がついています。

おっと、脂(やに)を発見↓

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どうしようもない板は焚き物ですが、脂が入っていると焚き物にもならないのに・・・(煙突が詰まる・・・)。

楢(なら)はこんな感じ↓

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程度の低いレッドオークよりもずいぶんとマシですが、道・露産楢材には遠く及ばないかな。

その前に、きちんと乾燥できるでしょうか、挑戦です。