山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

拭き漆の刷毛を切り出します

拭き漆に使っている刷毛(今夏に買ったものではありません)の先が固くなって使いづらいので、先を切り出すことにしました。

ちなみに私は木工やなので塗師屋刀は持っていません。

毛先を切り出すのも木工道具を使いますので、本来の切り出し方と比べれば邪道でしょう・・・。

f:id:yamanoimokkoubou:20151219224611j:plain

まずは先を鋸(のこぎり)でまっすぐに切ります、・・・ギコギコ・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20151219224550j:plain

次は寸ニの鑿(のみ)でひと思いに削ります、・・・ザクザク・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20151219224608j:plain

鑿で切っただけではうまくそろっていないところもあるので、サンドペーパーで整えます。

その次は、添え木のところに罫書(けがき)を入れて、固い毛先を柔らかくします。

・・・ゴンゴンゴン・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20151219224639j:plain

ちょっと、添え木の罫書が手もとに寄り過ぎました…。・・・不細工なっちゃった・・・。

f:id:yamanoimokkoubou:20151219224616j:plain

このあと、洗剤でしっかりと水洗いをして、乾かして完成です。