山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

思うようには制作は進みませんね・・・

土日にクラフトフェアで出かけていると、制作は思うようには進みません。

今日は栗の棚から。外にでて販売をしていると、工房で作業をするのが久しぶりに思えます(事実そうだったりする)。

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送り蟻の枘(ほぞ)穴がわを加工しています。

鑿(のみ)で穴を掘るのは思ったよりも進まないものです。もちろん、トリマーで通して荒取りはしてありますが、細かい部分は手作業です。

時間の都合で送り蟻の穴の加工はちょっとしかできませんでしたが、そのあとはタモの手持ち開き戸の拭き漆。

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いろいろな制作を同時並行で進めていると(漆の作業は乾かす時間があるので必然同時並行になる)、それぞれがどこまでやったかわからなくなります。

開き戸の次は桐の箱の「地固め」。

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「地固め」のあとの光沢のないただの黒い表面も良いものです。強度的には問題があるかもしれませんが、工夫してこの表情を活かした作品も考えたいものです。