山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

楕円方皿(ウォールナット)

舞鶴は自宅から1時間20分ほどの距離なので、アート&クラフトフェアから帰って来てもまだ18時台。折角なので、ものづくりもしましょう。

昨日の続きの鉋がけをセッセセッセと・・・

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内側の削りの作業が終わりました。今回のように曲面が円弧でない場合、豆鉋も何種類か持っていると作業が早く、精度(といってもある程度ですが)も出ます。

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ただ、私はあまり豆鉋を持っていないので、できる加工が限られています。もっと鉋も揃えないと…。

今回は底の大きさがもう決まっているので、この時点で「裏すき」も削ります。

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裏すきができたら、早速側面を削っていきます。この商品は2段の切面なので、機械で荒取りした後、手鉋で整えて、もう一段の面を削ります。

まずは、木口側の妻手(短辺)から行い・・・

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長手(長辺)も側面を削って形ができました。

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これで、明日のアート&クラフトフェアのときにペーパーがけができます。

ちなみに、販売員をしているときの作業がいつもペーパーがけなのは、漆の空研ぎですとお客様がかぶれる恐れがありますし、鑿(のみ)の作業だと音が、鉋の作業だと大量の鉋屑が出て迷惑がかかるからです。