山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

雨ばかり降る

先週あたりから雨ばかりになり、昨夜もひとしきり強い雨が降ったかと思ったら、今日もほぼ1日雨でした。

・・・畑仕事が思うように進まない…

そんな中で、あと少しとなった定植を進めます。

週の初めにしたのがセンニチコウの定植↓

ちょうど定植適期の生長度合いで、きっとセンニチコウさんもストレスなく新居に移れたことでしょう。

ただし、ここは2週間前までソラマメが植わっていたところ。いくらかその残渣もあり、残念ですが中古物件のような心持ちかもしれません。

とまれ、延べ50mほどの定植を終えました。

問題はツルムラサキの定植です。

こちらは棚を作らなければなりません。それに先立って、雨が多かったのでマルチ張りがたいへんでした。

ちなみに、エダマメとアスターに挟まれて、先々のツルムラサキのボリュームにしてはとても狭く感じますが、両隣さんは8月中にはいなくなります。

棚づくりは昨日の午前中に行いましたが、湿度が高いためとても蒸し暑い作業でした。

棚を作り終えたらいよいよ定植↓

今回のツルムラサキの苗づくりはどうも発芽が揃わず、畝を見渡すとデコボコに見えます。

まあ、生長していけば気にならなくなると思いますけどね。

写真の奥の方の畝が低くて土が乾きづらく、またマルチ張りの時にも土自体がだいぶ固くなっていたので生長が遅いかもしれません。

雨の時期の播種や定植はやりづらいのですよ。

また、雨が降ると流れて薬剤の効き目がなくなる農薬散布もできません。

エダマメやトウモロコシは虫の活性時期ということもあり、1日、2日のタイムラグが商品の質を落とすことになるため、やきもきします。

明日の朝まではだらだらと雨が降るようなので、薬撒きは今日もお預け。計画通りに進みません。

今日は冒頭にも書いたように雨がずいぶんと降った後で、畑に入るとどろどろになって億劫。なので、こんな時にでもできる作業、センニチコウの鉢植えに支柱立てをしました。

おっと、緑の地面(いくらか伸びていた草を刈ったところだった)に緑のセンニチコウ、そこに緑の支柱なのでよくわかりませんね・・・。

解説すると高さ75センチ、3本の細い柱に丸い輪が3つのいわゆる「アサガオ支柱」がプラスチックの鉢に刺さっています。

余談ですが、このアサガオ支柱。某100円ショップで買ったものです。

・・・だってコストパフォーマンスがいいんだもん。結局、お客様にわたってしまい、こちらが経年使用する資材というわけではないのですもの。

さらに余談ですが、去年までは「何とか」ソーと店名が「真面目な」が語源の2つの店舗で、どちらも同じ100円で売っていました。

しかし、今年から前者は値上げ、後者は据え置きと小売価格の対応は異なっています。

どちらも「メイドインお隣のお国」でものも全く同じと思われ、一体、この差にはどのような経緯があるのでしょうか。

ただ一言付け加えるならば、この商品はどう考えても100円では利益が極端に薄い、もしくはないと見受けられるので、前者の対応が合理的でしょう。

・・・、・・・、残念ながら、私はいち消費者として合理的な行動をしてしました・・・。

・・・すみません。すみません。

残念な話題としては露地に置いていたカボチャの播種したばかりのポット↓

あまりにも雨ばかりが続き、異常に発芽率が悪くなりました。

カボチャはウリ科。発芽への「目覚め」、殻が膨らんで割れるときにはもちろん適切なジメジメが必要ですが、以降はあまり湿度を必要としません。

むしろ、培土が重く、固まってしまい不良の原因となります。つまりは外の世界に出たくても出られないのよ~。

・・・あ~あ、もう一回種を買って蒔き直しかなあ…

トウモロコシの摘果、すなわち・・・

2週間ほど、雨らしい雨が降っていませんでした。

今日も朝から良いお天気で、日差しの強さと気温は鰻上りになりました。

しかし、夕方から俄かに雲が広がり、このブログを書いている午後8時ごろには叩き付けるような雨となりました。

乾燥していた畑は潤いを取り戻したことでしょう。

ただ、今週はセンニチコウの畝立てとマルチ張りをしなければならないので、もう降らなくていいです。

・・・雨雲予想を見ると9時ごろからは雨脚がさらに強くなり、雨量が多くなるようです。勘弁して…。

今日の朝はトウモロコシの摘果をしました↓

それはすなわちヤングコーンの収穫。

このように、抜け目ないおっさんはきっちりとお金に変えます。ヤングコーンはほのかな甘みと柔らかな食感が楽しめ、本格的な夏の到来を前に(と言っても、梅雨を前に昨日は猛暑日だったが)、まさに清々しいという表現がぴったりの初夏の味覚です。

トウモロコシは一番果を確実に大きくするために1株に1個実らせることとし、二番果や三番果が摘果されてヤングコーンとなるのです。

こうしてみると、どこかマコモダケやホテイチク(のタケノコ)のようにも見えます。

まあ、アスパラガスも含めてこれらは刻んだものを目をつむって食べたらわからないかもしれません。

こんな形で道の駅に出荷。珍しいのか、結構人気です。

採るときに「もったいないなあ」と思わなくもないのですが、二番果は生長・肥大しても粒の入りが悪く、まず売り物になりません。

ヤングコーンで出荷した方が結果的に有益なのです。

今日摘果したこの畝は5月に水を被ってしまった影響でしょうか、株元の葉が黄色くなり、いまいち元気がなさそうです。

あと3週間ほどでトウモロコシの収穫となりますけど、大丈夫かなあ・・・。

夏野菜最後の種蒔きとエトセトラ

昨日から本格的に暑くなり、日中の日差しは刺すほどです。1時間も作業をして体を動かすと休憩したくなります。

まあ、夜はまだ涼しいので、なんとか体力はその日のうちに回復はできます。それが真夏との違いですね。

その昨日の夕方、体力も残り僅かになってきていたので、一旦家の中に入って冷たい十〇茶まがいのノーブランドのお茶を飲んでいたら、某公共放送でメロンの集荷場が特集されていました(夕方にテレビ見ているなんて「おい、暇か」と言われそう)。

それはマスクメロンの産地として名高いI県のH市の選別現場で、オートメイション化された等級分けの様子を伝えるものでした。

「やっぱり主産地だけあって設備の規模が違うなあ」「今の選別はこうやってやるのねぇ」「光センサーで糖度が読み取れるようになって、形だけでなくやはり糖度が重視されるのかぁ」なんて感心しながら見ていると、テレビの中では極上品種の話題になり、現地レポートのアナウンサーが言うには

「極上のものは○○と名付けられ、このような桐の箱に入れられて出荷されます」

・・・映像を見た私は目が点。

いや、それはファルカタ集成材。そうめんの箱で日本人のほとんどが勘違いしているけど、桐とは似ても似つかない外国の木材です。

取材をしたJ〇の人に言われたんだろうけど、公共放送さんももう少し勉強してほしいなあ(そこは「このような木箱に納められて」としてください)。

まあ、木工をやっている人間からすると、このつっこみはよくあるご愛敬レベル。問題はその後、レポーターは続けました(発言は要約です。公共放送さんの発言・発話は現地レポートであれ、当然ながらもっと完成された「文章」です)。

「この○○ブランドのメロンは昨年、この選果場で選別された430万玉のうちの80玉、率にすると0.002%のとても貴重なものなのです。なぜこれほどまでに少数しか出荷できないかと言いますと、基準がとても厳しく、大きさや形はもちろんですが、網目は全体にバランスよく入り、糖度はなんと20%以上というのが条件なのです」

一般にフルーツは14%でもとても甘く感じるはずですから、20%は驚異的。それだけでもとても素晴らしいものです。

私はメロンについては最低限の知識しかないのですが、そんな私がついでながらに解説をすると、マスクメロンのネット、つまり網目はたいへんに「技巧的」産物で、あれは玉の肥大に外皮が追い付かなかったためにできるかさぶたなのです。

ですから、ネットが入る以前に玉自体がきれいな球形をしていないと網は始めから寄ってきれいに入らないというのはもちろんですが、網目が入る時期には日照や気温(室温)による蒸散作用を含めた厳密な水分管理の上で「加飾」されるもので、均等に細かく網目が入るというのは実は超絶的技術です。

日本人は「マスクメロンにはみんな網目があるもんだ」と思っているかもしれません。しかし、そこには昼夜を問わない品質管理があるのです。

話が逸れました。テレビの話題に戻ると、レポーターは続けてお値段を伝えました。

「このような超、超高級品の○○メロン。値段はなんと数万円もするんです」

・・・私は先ほど以上に目が点になりました。

「え~、すごーい」

スタジオにいるアナウンサーも値段を聞いて驚きの声を上げます。

???全体のうちの0.002%の超超超高級品質のマスクメロンが数万円???

そして、なんでそれでみんな「いいお値段」的な反応をするの?そこは「え~、安ーい。安すぎて大丈夫?」じゃないの?

というか、なんで数万円? J〇の集荷場なので数万円というのはまさか小売価格ではなくて、市場での落札値なのだろうけど、少なくとも十数万円の間違いじゃないんかい??

細かく推察すると、8万円台や9万円台であれば「10万円近く」という表現になるだろうし、市況の様子で値段が上がって1玉でも10万円を超えたものがあったのならば「ものによっては10万円を超えた」と表現するだろうから、おそらく6~8万円までの間ということだろうか。

とすると、最終小売価格でも10万円半ばということでしょう(そりゃ、高級料亭やクラブとかで活用されるとわけわからんくなるが)。それも、本物の桐ではないにしろ木箱まで用意して。

選果場に持って行くのは農家がお金になるだろうと思うものを持って行っているので、その時点ですでに足切りはされていて「商品として価値のあるもの」が前提のわけです。

もちろん、選別を通って加工用になるものもある一定割合あり、贈答用は平均以上のものがそうなるのでしょう。

でも、でも、でも、もう一度繰り返してしまうけど、一大産地の430万玉のマスクメロンのうちの80玉で全体の0.002%ですよっ!

メロンは贅沢品や嗜好品であって、指定野菜のような日用使い商品作物ではないんですよっっ!!

ちょっと、もとい、だいぶ安すぎませんかね。そして、なんで周りは「いいお値段」みたいな反応になるの?

価格分布全体における超ハイクオリティー域の分散・偏差が小さ過ぎますよ。

じゃあ、世界はもちろん、日本の個人資産の分布を見たら、こんな値段で驚いている人たちはみんな眼ん玉飛び出て、顎外れちゃうじゃないですか。

もちろんこんな例を出したのはもっと平等社会になればいいという話ではなくて、もう一つ例を出すならば、和牛の中のA5ランクのさらにごく一部の極上品(全体の0.002%)の価格は和牛全体に対してこの分散・偏差で収まるかという話(和牛に交雑種を含むかどうかは議論の余地があるところとは思うが、カテゴリー内の占有率や代替財のある・なし、一般消費者のアクセス(消費量というわけではない)のしやすさということを考えると、むしろ和牛という括りではなくてホルスタイン種を含む牛肉一般にした方がいいのではないか)。

それほどまでにこの○○マスクメロンの価格硬直性が本来不可思議であり、さらには気付かないという摩訶不思議。

先の記述に反して、流通過程で最終小売価格は何倍にもなるのかもしれませんが、生産者に還元されないとなれば、どちらにしろマーケティングの大切さを物語っている気がする。

・・・

まあ、普段野菜をなんとか作る私には関係ない話か。本来のブログの記述に戻ろう。

昨日・今日の暑さの中で、おっさんはいろいろな作業をしました。

カボチャの種蒔き↓

ピンセットでポットに入れた土にぶっ挿していきます。種が大きなカボチャは種まきしやすくて大好きです。

ソラマメの片づけをしました↓

生体としてのソラマメは体積が多くて繁茂しているように見えますが、マメ科は概して消えやすい。

刈払機でぶつ切りにしてトラクターで耕すと結構、土に埋もれてわからなくなります。

同じように鋤き込んで片付けるカボチャやツルムラサキはロータリーに絡まってたいへんなのに、ソラマメはおとなしく土に沈みます。

薬撒きも始まりました。

昨日はエダマメ、今日はトウモロコシに散布をしました。

エダマメとトウモロコシは播種時期をずらしてリレー栽培しているので、これから先は毎週のようにこればっかりになります。

まだ赤ちゃんのようなネギも施肥や土寄せをしました。

畝間も土が乾いているときにしっかりと中耕・除草をしておかないと、梅雨で管理機が入れないうちに雑草のパラダイスになってしまいます。

アスターはようやく定植が終わりました。今年は20m畝が4本です。

このように、いろいろな作物がいろいろなお世話を要求してくる時期になりました。

草もよく伸びる

テレビなどでは「猛暑、猛暑」と一つ覚えのように連呼していますが、実際のところ、この5月中旬から今までは平年並みか少し低いくらいの気温で推移していました。

真夏日だってまだ数えるくらいしかないはずですし、夜は涼しい。

平年の近畿地方の梅雨入りは6月6日前後のはずですが、梅雨前線はまだ北上していません。

畑の作物はこの1か月の生長はちょっと遅くなっているのかな。野菜たちはイメージよりも現実に生きています。

ただし、この2週間ほどで最低気温が上がってきたので、雑草は良く伸びるようになってきました。

畝と畝の間に生えてきた草が伸びると畝の湿度が上がりすぎますし、作物が小さければ生長を害します。

そして、元肥は圃場の前面に散布して耕耘しているので、雑草たちがその肥料を基に生長するのは許せない。お前にやる肥料はねえ・・・古いか。

ということで、昨日は管理機で畝間の中耕・除草をしました。

つい最近、爪を換えたので耕す深さも大きく、切削力も強い。つまり、管理機もいきっています。

・・・ただし、そのために運転時の抵抗が大きく、激しすぎて扱いが難しくなっています。

昨日はだいぶ暑くなりました。この作業はお昼前後に行ったので、汗をにじませながら圃場を耕運機とゆっくりお散歩。

いい感じで雑草を一掃できました。

早くに播種したトウモロコシのエリアも中耕・除草をしようと思ったのですが・・・

さあて、頑張ろうと畝間に乗り出したら、畝間の土が硬く、管理機が勢いよくキックバックしてきました(回転中の爪に石が当たり、その石が動かないと逆に管理機側が戻ってくる)。

その時、持ち手のバーがしたたかに股間にクリーンヒット。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・5分ほど悶絶しました。

いい年したおじさんは実験マウスのように懲罰刺激と捉え、もう怖くて怖くて、管理機で作業を続けることができなくなりました。

こういうときだけは学習能力が高いのです。

まあ、これだけ生長していれば雑草が生長を害することはあまりなさそうだし、もし、雑草が伸びても刈払機で刈ればいいし、中耕の方も管理機が根を傷つけることを考えたらあんまり効果も変わらないかなあ。

よし、これで中耕・除草は終了、おしまい。

長ナスですが、青枯れが何本か出てきました↓

先日、水をかぶった影響もあると思いますが、植えた場所も土の湿度が下がりにくく、土中に害菌が多いと思われます。

代わりはいくらでもいるわけではありませんが、何本か苗が余っている(育ち過ぎているけど)ので、植え替えます。

アスターの支柱とフラワーネットはソラマメを片付けなければ手に入りません。

なので、今日からソラマメの片づけを始めました。

そうでなくとも、ソラマメはカメムシ害が結構出ていて、もう売り物にできるようなものが少なく、例え売るにしても豆にその染みが出ていると価値が低いです(なので、最近は増量して売っている)。

一部ですが、刈払機で撫で斬りにして土に還るのを早めました。

このソラマメの後片付けは今週のメインの仕事になりそうです。

アスターとセンニチコウ

野菜の苗の移植がほぼ終わり、花苗の方へと移っています。

今年のアスター(エゾギク)は発芽率が悪く、また生長も揃わなかったので大きくなった苗から植え付けをしていきます。

でも、まあ、アスターは収穫までに半分くらいは青枯れにでもやられていなくなってしまうので、種を蒔いても、ポット上げをしても、畑へ移植をしてもなんだか虚しい。

お盆の供え花の中では、若い方を中心に大人気なのですが、栽培が難しいのです。

日本のような湿気も嫌うし、病気は流行りやすいし、冠水したら全滅の憂き目を見るし…。

アスター農家さんはどうやって栽培しているのでしょうか?

先に挙げたようにアスターは生長が揃っていないのと、フラワーネットが足りない(あと10日ほどしてソラマメが終わると転用する)ので、今日までで移植をしたのが30㎝間隔千鳥4条植えの20m畝が2本で、全体の半分弱ほどです。

一方で、体力馬鹿なのが・・・もとい、元気に生長をしてくれるのがセンニチコウです。

今日はプラグトレーに余っていたセンニチコウを鉢植えにするべく、こちらの移植もしました。

センニチコウさんはとってもお利口さんで、プラグトレーでの発芽率も95%だし、収穫までに余程のことがなければ脱落者もほとんどありません。

ただ、馬鹿苗が8%ほど発生し、それらは茎ばっかり太くて花をうまく咲かせられないので、鉢植えではこのように混んで植えます。

もし、育生途中でそれとわかったら根元から切り落とすのです。

また、種は花の色がミックスで入っているものを購入しているので、白:ピンク:赤の比がおよそ1:2:1となっています。

そのために、色のバランスを合わせる上でもプラ鉢に対して植える数を多くしているのです。

今年は36個の鉢植えを作りました。

こちらのセンニチコウは切り花用の品種なので背が高くなります。

ハウスで育てるわけではないので、台風が来ると倒れてしまう危険性があります。

他の植物のためにも、せめてお盆までは穏やかであってほしい・・・。

一昨日の雨はひどいものでした

一昨日の火曜日、近畿地方中部は大雨となりました。

5日前までは「しっかりとした雨が降るかも」といった程度だったのですが、2日前には「100㎜くらいの雨」となり、結局、警報も出て総降水量が200㎜に迫るような大雨になりました。

・・・おかげさまで畑は池になりました。エダマメやトウモロコシが冷たい水に浸って見てられない…。

エダマメもまだ開花時期ではなく、水も早くに引いたので、影響はないと思いますが、それにしても野菜たちにとっては災難でした。

天候はどうしようもないよねえ・・・。そう、天命を待つしかないのです。

これから先は安定した日が続くように、神様お願いします。

昨日は気温も上がらず、曇っていた時間が長かったのですが、今日は天気も良くなり、外の活動もしやすくなりました。

そこで、ちょっと早いですがセンニチコウのポット上げをしました。

↑見ての通り、ほんとはあと1週間くらいプラグトレーで育苗したいところです。

でも、畑はぬかるんでいて入れないし、時間があるのならばつまらないことでそれを潰してしまわないで、やるべきことをやっておいた方がいいのです。

一昨日の冷たい雨が嘘のようにお日様が当たるとおじさんも小さな苗もポカポカです。

ポットトレー32枚ほどになりました。

センニチコウはあっついのが好きなので、まだトンネルを使います。

一方で、農ビをまくっての水遣りもやりにくいので、今日、アスターのトンネルは取っていしまいました。

センニチコウアスターも初めのうちは大きくなるのが早いかなと思っていましたが、昨年の記録とは1週間ほど遅れるようになったみたいで、お盆出荷を睨むとちょうど良いくらいの生長速度となっているようです。

 

ここで、話はちょっと脱線。

今朝、テレビを見ていたら「米(精米)の値段(小売価格)が去年より1割高くなっている」と、6時台の情報番組でやっていました。

続けて、「高いの困りますよねえ。新米が採れる8月には元に戻るのではないでしょうか」だって。

・・・????????????

意味が分かりません。そもそも最近言われている「葉物野菜の値段が平年より2割くらい高い」という、いわゆる「報道」ですら正直なところ意味不明と思っていたところです(さすがにキャベツの値段は「おお、ずいぶんと上がったな」とは思ったけど)。

いや、待て待て待て。この消費者物価が上がっている状況で、2割増くらいは許容範囲で、1割増は当然の水準ではなかろうか(総務省統計局によると消費者物価指数(総合指数)は2020年を100とするとこの4月は107.7 https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html)。

価格が上がる前だって、農水産業では家内的産業形態で最低賃金を意識していないか、外国人労働者最低賃金で働かせることでギリギリのコストカットにより流通に乗せていたのに、なんでそんなこと言うの?

そもそも、物価の上昇局面でなんで前年や平年戻ることを期待するの??

なんで少なくともGDPや賃金は「実質」で報道・評価する(ように努めている)のに、生鮮食料品は「名目」で報道・評価するの???

そして、そんな意味不明なことをなんでメディアが公の電波を使って、さも当然のように公衆の喧伝するの????

確かに、日本の生鮮食料品はその生産形態のために市場(しじょう)では完全競争状態に近く、単純な需要供給曲線を描き、初学者的なマクロ経済だから、価格変動が柔軟(というか明確)で且つ生活に密接に関わっているのだけれど、だからと言ってその産業に労働者がいることを無視しているとすればそれは違うのではないだろうか。

ここで、労働者側が流動化することで、商品供給減によって価格、そして産業別労働者市場を是正すればいいのではないかという批判もありそうですが、それは生産者と消費者というゲーム論上のメタ指摘としては有効でも、現実的には理想論と思われます。

「価格の優等生」という言葉は、例え無意識にしろ、社会史におけるキヨメとケガレの意識的転回や現代のいつだったかの選挙で展開された「褒め殺し」に近いものがあることをわれわれ消費者は意識しなければいけないのではないでしょうか。

ネギの植え付けが終わりました

雨が少ないです。そのために、この前植え付けた長ナスはとても苦しそうです。

そればかりでなく、エダマメも肥料が溶けないので葉っぱの緑色が薄い・・・。

去年もこの時期は雨が少なくて困ったものですが、これがニューノーマルなのかしら。

でも、雨が少ないおかげではかどるのがネギの植え付け↓

おかげさまで今日、そのネギの植え付けを終えることができました。

とはいっても6畝くらいなので、ネギ農家さんから見れば箱庭のようなもの。およそ20分の1くらいの規模といったところでしょうか。

また、関東とは土壌の質が違うので、御覧の通り、畝間が4割ほど広くなっています。そのために、さらに作付け量が少ない…。

まあ、遊びと言われても仕方ないですかねえ。

これで、圃場のほとんどに作物が植わっている状態となりました。

上の畑は先のネギが半分とコールラビやエダマメとトウモロコシ。あと半月するとアスターが加わることになります。

下の畑は半分以上がエダマメとトウモロコシ。あとは長ナスとソラマメが同じくらいずつです。

まあ、合わせても2反6畝と畑作の専業農家さんの5分の1の規模しかないので、やはり遊びと言われても仕方がないような・・・。

道の駅に出しているので、幾分か収益性はいいのですけどね。