山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

発生舎の材料

昨日取りに行った1車分の木材のほとんどはシイタケ発生舎用の材料です↓

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4mの垂木と胴縁、そして6mの野地板↓

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発生舎は屋根をポリカ波板にするので、いつものように長い野地板を飛ばして張ります。

発生舎とはいえ、採光をして色なども管理したいのです。

その発生舎、秋までの完成予定ですが、できればこの春から稼働させたいところでした。

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露地で積んである19・20榾木から盛んに出ているやんちゃキノコ(自然子)です。

何度も書いていますが、春の自然子は虫害が出やすいので、道の駅に出荷できません。

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仕方がないので、自宅用乾しシイタケにしています。

このな量がここのところ毎週です。

この春に発生舎が完成していれば、量をキープしつつ安定的に出荷できたところでした。

今、小さな発生舎で発生させてる(はずの)19・20黄色はというと・・・

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散水に対しても「鈍」なのでわずかしか出荷できていません。

この品種は形の良いものは採れて、乾し椎茸にしても形はいいのだけどね・・・。

今季は他の低温用の品種も植菌予定です。

今年の仕入れはこれだけ

昨日の午後は製材所に製材してもらった木材を取りに行きました。

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まあ、季節の良い桧(ひのき)で赤身も多いので軽いのですが、2t車の積載ギリギリです。

初夏の杉で同量だったら軽く積載オーバーですね。

しかし、昨日は帰って来るのが夜の8時になってしまいました。

霜注意報が出ていたので、家に着いてから慌ててトンネルの裾を元に戻しました。

ダイコンさんは大丈夫(花芽が着いたらこまるがな)だろうけど、ジャガイモさんは寒いのが苦手です。

ヘッドライトを付けて欲の深さ愛の深さが試されていると感じました(?)。

トラックにはそれなりの木材が積んであったのですが、木工制作用の木材はこれだけです↓

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すべて桧で「四ム」は半分くらいしかありません。

今年は「アグリ」もあって制作の時間が限られてしまうので、今ある材料で十分回りそうです(置き場所もないし…)。

もちろん、制作の仕事は欲しいです、welcome、熱烈歓迎。

『第18回 伝統工芸木竹展』に入選しました

この度、『第18回 伝統工芸木竹展』に私の「欅拭漆舟形座付重箱(けやきふきうるしふながたざつきかさねばこ)」が入選しましたので、ご報告いたします。

 

『第18回 伝統工芸木竹展』

 東京展

   日時:2021年5月5日(水)~5月10日(月)

   場所:日本橋三越本店 本館6階美術特選画廊

 神戸展

   日時:2021年5月15日(土)~6月20日(日)

   場所:竹中大工道具館1階ホール

 

まずは、このような状況下の中、開催にご尽力いただいた先生方、並びに関係者の方々に深く御礼申し上げます。

そして、少しでも状況が好転し、多くの方々のご高覧をいただけますことを願っております。

DMなどが届きましたら改めて画像を載せて再掲いたします。

21春ジャガイモの間引き・追肥・土寄せ

21春ジャガイモはマルチにトンネルをしているので、単なる露地よりも1ヶ月弱ほど生長が早くなっています。

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今日はちょっと遅くなりましたが間引きをしました。

500株弱なので膝と腰が痛いです…。

そのあと有機化成を撒いて追肥、そして水遣りをしました。

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ジャガイモは土寄せをしなければなりません(イモはイモの上になる)、・・・ダメ、ソラニン

21春ダイコンの管理と防除

このところ気温が高くなってきて、トンネルの中は閉め切っていると暑くなってしまいます。

先週、ダイコンの葉っぱに高温障害が見られたので、トンネルは管理が必要になりました。

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晴れる日の朝は裾を上げて、夕方閉じての繰り返しです。

ジャガイモの分もあるので、20m畝が15本分です。

開けるときはまだしも、夕方の閉じるときは膝を折らなければならず、200回ほどスクワットが必要になります。

今週は晴れた日が続くので、膝が笑います。

また、蝶のアベックがデートを楽しんでいる風景が見られたので、その防除もしなければなりません。

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ゼンターリを散布しました。

ゼンターリはバチルスチューリンゲンシス菌をもとにしたもので、蝶類の青虫・芋虫の唾液と反応して毒素となります(BT剤)。

ダイコンは葉っぱも食べるので、なるべく生物由来の薬を使いたいです。

今後、10日おきくらいに散布して防除に努めます。

農薬の使用履歴は作物ごとに通算して記載していきます↓

 

<農薬使用履歴(通算)>

・21春ダイコン(圃場前作20米)

 日にち   農薬名      希釈倍率   使用方法  (回数制限) 

 3/30    ゼンターリ        1000倍    散布    ( ー )

21ネギは失敗しました…

今年はネギ、それも白ネギや鍋用ネギを気合い入れて作るぞぉ~・・・と思っていたのですが、初めから失敗しました。

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種を蒔いたが出てこない、というか、土の中で天国へ旅立ってしまったようです。

いろいろ検証して、原因ははっきりとしました。

・・・つまるところ、管理不十分です。

そのために、ネギは「火の〇日間」や「セカ〇ドインパクト」状態でほとんど生き残っていません。

まあ、初めから上手くはいかないとは思っていましたが、これほど不甲斐ないとは…。

耕作者にとって大切なのは知識と経験、自分では動けない植物にとって大切なのはよい耕作者に会えるかどうかという運。

今年の資材費と種代の3万円は良い授業料になりました。来年はきっと取り返します。

結局桧しか買わなかった

育てている苗に水を遣ろうと思ったら、今日の朝は寒くて外の水道が出ませんでした。

氷も張っていたので、コールラビさんの苗づくりトンネルの裾を上げずに市に行きました。

市場から離れている製材所での打ち合わせもあり、3時半くらいに帰ってきてみると、コールラビはトンネルの中で今流行りの「フリーズドライ」のようになっていました。

フリーズドライの味噌汁でしたら、お湯を注いでゆっくりかき回すと戻りますが、残念ながら、初めに種まきをしたコールラビは土に還るようです。

・・・ひどい…。

ということで、今日は市に行ってきました。

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今日は桧を2本買いました(どちらも写真真ん中の丸太です)↓

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これも、シイタケ発生舎のための資材です。

季節も進んできたので、今季の仕入れはこれまでにしようかと思います。

・・・発生舎用の桧丸太しか買っていないじゃんっ。

今季の市は雑木が少なかったのです。

わずかにはありましたが、栗は価格から手が出ず、欅も在庫がそれなりにあるので、買わずじまいでした。

まあ、今年からはトラックもあり、4mまでの「それなりの丸太」までは輸送を頼むことを考えなくていいので、「でもの」があればまた市に見に来ます。

ちなみに、今日の2本は自分で製材所まで運びました(これまでのは6mがあったので運んでもらった)。

今のトラックでの初めての丸太運びでした、ドキドキ。