山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

だいぶ暑くなりました

今週から夏が本格化。一昨日・昨日・今日と日に日に暑さが増しています。

シイタケの原木が西日にあたってかわいそうなので、14時ごろ水遣りをしています。

立秋くらいになり、太陽が低くなると、15時を過ぎたころから西の山に隠れるようになります。

しかし、それまでは榾木が熱を持たないようにしなければなりません。

とはいえ、夏のシイタケ管理に関してはそれくらいのことしかありません(もっと手をかければよいのだけど、だいぶ難易度があがる)。

キノコのことはさておき、制作は挽込雇接ぎ(ひきこみやといつぎ)↓

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接ぎ方はいろいろありますが、機械加工による仕事の正確さと手間の少なさからこの方法を選びました。

チョコレートみたいなのがいっぱい挟まっています。

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見ての通り、三角の実(さね)はウォールナットです。

この「ちょっと凝ったスツール」は拭き漆で仕上げるので、ウォールナットを使うことで色の変化を出します。

脚の加工は二方転び(にほうころび:2方向が直角もしくは垂直でない角度のこと)で枘穴(ほぞあな)を開けました(写真上の枘は1方向の転びです)。

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機械の角鑿(かくのみ)さんがあけてくれますが、墨や治具(じぐ)に調整が必要です。

単純な枘もあります↓

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角鑿は使っていると暑さがさらに増しますが、枘挽きは扇風機のように涼しさを感じて、この時期は枘挽きの方がいいなぁ。