山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

このくしゃみは違います

ここ3日ほどは雨の日ばかりで、薪割りができません。

なので、木工制作が進んでいる・・・はずです。

扉の框は仕口などの加工が終わり、木地の仕上げのサンダー掛けです。

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コロナではなくてコナ(粉)だらけです。

そして、そのコナの影響でくしゃみがよく出ます。

・・・安心してください、これは健全なくしゃみです。

扉の鏡板はちょっと工夫しましょう↓

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矧ぎ合せを斜めにしました。

これを嵌め殺しの寸法に合わせて切ります。

う~ん、写真や文章では伝わらないですが、普通に縦に矧ぎ合せたときよりも木っ端として無駄になる部分が多く出てしまいます。

ひと工夫は手間ばかりでなく材料もかかりますが、意匠上必要なときも多分にあるでしょう。

寸法が決まったら、こちらもサンダー掛け。

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再び、健全なくしゃみを連発しながら掛け終わり、扉の木地も出来上がりました。

漆部屋では2棹目のチェストを組み立てました。

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ところで、あといくつかこのチェストを組み立てなければいけないのですが、置いておく場所がないような・・・。