山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

三期工事ようやくできました

昨日、ようやく木材小屋が完成しました。

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・・・奥の二期工事がまだ途中で、トタンを被せただけの木材がちょっとさみしそう…。

繰り返すようですが、ガルバ波板を張るのは高所恐怖症の私にとって滝行に務めたような修行のようでした。

真っすぐに張っていたつもりでしたが、だんだんと垂木に近づいてしまい、少しずつずらす羽目になりました↓

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性格はこんなに真っすぐなのになんで曲がるのかなぁ~。

いつも散歩している近くの方、この小屋の軒を見上げないでください。

屋根ができたので、今日はトタンを被せて息苦しい思いをさせていた桧(ひのき)・桜・欅(けやき)を桟積みしました。

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板たちもすっきり気持ちよさそうです。

欅の一番下の150×200を移動させるのがとてもたいへんでした、・・・あ~、しんど。

話は前後しますが、なんだかわからない木も桟積みするため、皮を剥ぎました。

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う~ん、やっぱりこの木の種類がわからないや。

木目はタモみたいにはっきりしてるし、色はクルミのように柔らかい赤味だし、白太は黄蘗(きはだ)のように少し黄色いし、重さは乾燥した桧のように軽いし、肌触りは桐のように柔らかいし、何だろう・・・。

でも、座り心地が良さそうで、かわいい色味だし、座面にはちょうど良さそう。

乾くの早そうだから、来年には使えるかな。

皮を剥いだら、桟積みしていきますよ。

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下が「なんだかわからない木」で、上が先日、皮を剥いだ栓です。

板のために美しく積みたいのですが、曲がっているときれいに見えませんね。

寒さや日没などで外での作業ができないときはやっぱりチェストを少しずつ進めています。

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引出しの底板など組んでからではサンダーを掛けられないところにサンダーを掛けます。

・・・ブウィーーーン・・・

それと、天板の木固め剤での塗装もしました↓

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チェストの制作にはあんまり時間がとれないので、塗装の乾燥など「時間を要する」作業を優先しています。