山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

色とりどりに飛び散る

正月はとうに過ぎて、今年もはや10日が過ぎようとしています。

月日が経つのはあっという間ですね。

チェストづくりはようやく枘(ほぞ)の加工が本格化しました。

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ある程度、枘の寸法を揃えていたので、いっぺんに挽いていきました。幾何学的な面白さがあります。

そして、その胴付を切るわけですが、これが飛び散る、飛び散る。

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人に当たる方向には飛びませんが、機械の後方、作業場の半分に色とりどりの破片が散らばっています。

そうして、躯体の「横の線」の部材の枘ができました↓

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細かいことですが、枘の頭はちゃんと面取りをしておきましょう。

先日、荒取りした躯体の残りの部材ですが、こちらも寸法を決めました。

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この後、こちらの罫書も・・・と行きたいところですが、ここで懸案だった棚板の材料取りをします。

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扉の内側になる一番下の棚板はこの桧(ひのき)でします。

写真ではわかりませんが、こちらを向いている面が糸柾(いとまさ)なので、この面が表面になるように薄板を取っていきます。

写真はないけど、薄板に挽いたら天井板のミニチュアみたいになりました。

その他の棚板も取っていきます↓

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樅(もみ)や香椿(チャンチン)や米ヒバ、ハンノキです。

写真にはありませんが、楡(にれ)も薄板に挽きました。

バンドソーの周りは挽き粉が何層にも堆積しました。