山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

そろそろ次に取り掛かりましょう

秋になり、頭の中はきのこのことでいっぱいです。

きのこのことを考えているだけで、とても幸せな気分になります。

・・・

ああ、そうそう、木工の制作ね。

引き出しその他の捨て摺りが乾いたので、その空研ぎです。

・・・シャカシャカシャカ・・・

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そののち、拭き漆をして、再びムロの中に消えてもらいました。

この2ヶ月以上の期間、衣装箪笥とスツールの栗の鑿斫り(のみはつり)の写真ばかり投稿していたので、ちょっと、もとい、だいぶマンネリ化していました。

今日は次に作るものの木取りの写真を投稿できます。

CADの体験版の有効期限が切れる前に描き上げた図面から、必要な部材の寸法を出して、それをもとに木材小屋から材料を出してきます。

次に作るものは、「桧(ひのき)天板のちょっと小さめの片袖机」です。

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ちょっと小さめ、と言っても机(デスク)なので幅が50㎝あります。

そのため、天板は矧ぎ合せる(はぎあわせる)必要があります。

矧ぎ合せる際は、板目(いため)よりも柾目(まさめ)の方が木材性質上推奨されるため、上の写真の板も「縦に」割る必要がありますが、材料を取る位置が左右で違うために先に「切る」ことができません。

4m材の長いままだとバンドソーで挽けないため、しょうがないので、えっちらおっちらチェーンソーで割ります。

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長い道のりでしたが、桧なのでサクサク進みました。

引き出しの内板と背板・側板は同じく桧とそして杉にするので、一緒に出してきて、こちらも玉切りしました。

 

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