山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

とっても、とっても

昨日は今年最後の草刈りをしました。

今回の草刈りで家と作業場の周りをきれいにして冬を迎えるので、「大きな草刈り」です。

朝の6時半から夕方までかかりました。

幸いに気温もそんなに高くなく、陽も陰りがちだったので助かりました。

混合燃料にして2ℓ弱ほどの草刈りですが、昨日は一日それ以外は何もできませんでした。

彼岸花がちょうど見頃になっています。

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いつもながら不思議な植物です。

なんだかここ数年、家の周りの彼岸花が増えている気がする・・・。

こいつらどうやって増えていくんだろう?

増えているといえば、今年は作業場によくスズメバチが入ってきます。

日中だったら、シャッターを全開にして自然と出ていくのを待ちますが、陽が沈むとなかなか出て行ってくれないので、今日は集塵機で吸ってやりました。

集塵機のホースを持って5分ほど追いかけまわるのどかな作業場…。

栗の衣装箪笥の扉は框の表面に斫りを入れて、それ以外には仕上げ鉋を掛けてサンダーをあてました。

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この扉には既にある取っ手が似合うので良いのですが、これから作る引き出しには似合う取っ手がありません。

そこで、ウォールナットで作ります。

本体も大好きですが、♪とっても、取っ手も、・・・、大好きだから

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今のところ、基本的に私は取っ手をウォールナットで作ります。

理由としては、唐木(からき:黒檀や紫檀など)に比べて加工性が良く、比較的安価だからです。

唐木は高くてとても手が出せません。加工もとても難儀で手に負えません。

それと、ウォールナットは色が黒いので、木地色で使っても様になりますし、使用によって擦れてきてもあまり目立ちません。

また、多くの環孔材のように、導管による目切れも心配ありません。

とはいえ、ウォールナットもそれなりに高価になりました。

もちろん、割合に細かな造作となるので、現地KDではなくて国内挽きを使うようにしています。