山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

バグー、シータケー 0(その1)

家庭菜園カテゴリーの更新がしばらくありませんでした(出来損なってしまった冬野菜は載せるのが恥ずかしくてひた隠しにしていた)が、春の訪れに誘われて久しぶりの更新となりました。

朝、ムラの国道のごみ拾いをやった後、懸念だったシイタケの菌打ちに取り掛かりました。

「原木の城、シイタケ」

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菌床栽培よりやっぱり原木でつくったシイタケの方がおいしいです。

12月に伐ってきた木はバグ(地方名)、一般的にはアベマキと呼ばれている木です。

隣のおじいさんによるとバグはコルク層が厚いために、表皮をはつらないとキノコがうまく出ないそうです。

隣のおじいさんは鉈(なた)ではつっていたけど、私はグラインダーでやります。

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カップワイヤーでやろうとしたら飛ばされてうまくいかなかったので、羽根でやりました。

「見ろっ、皮が塵のようだ」

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とんでもなく粉こなが出て、塵が堆積しました。

キノコが発生する前に、私の鼻毛が世間にお目見えしそうです。

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途中から嫁さんも手伝ってくれて、一段とペースが速くなりました。

「40個の穴開けな」

1本あたり40個前後の穴が目安だそうです。

もちろん、榾(ほだ)の太さなどによって異なります。

「♪ドリルぅ~は回るぅ~」

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ドリルに菌打ち用の錐を付けて、穴を開けていきます。

ところで、駒菌と形成菌とオガ菌で穴のサイズが違うのはどうしてでしょう。

規格を統一してくれた方がやりやすいのに・・・。

まあ、いいや。とりあえずオガ菌用の穴をバシバシあけていきます。

・・・「バルスバルスバルス」・・・

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すべての榾に穴を開けたところで、日が暮れてしまったので今日は終了です。