山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

今日は市日でした

だいぶ寒くなってきました。モモヒキを履くようになったので、「そうだ、市に行こう」。

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♪きのうきょうあ~すぅ~・・・

いえいえ、市は今日です。

今シーズン初めて市に来ました。今日はなかなか欅丸太がありました(といっても30本くらいだけどね)。

去年は難有の木ばかりで歩留りがとっても悪くなりそう(←まだ乾燥中で使っていない)なので、今年はあまり値段にとらわれず、良い丸太を選ぶようにしようと心に決めました。

振り出しはいつも緊張するなぁ~、まあ傍から見れば私は「超小口」の客なのだけれども。

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だから今年はまともな丸太を買うって言ったじゃないか。

また、ショウもない木ばかり買ってしまった…。

これは黄蘗(きはだ)↓、2mもなかったかな。

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チップになるよりはと思って買いましたが、とっても目が荒い…。まあ、赤身は張っているんだけどね。

こっちは楠(くす)↓、これも2mなかったかな。

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芯に入皮のようなクサレがあるので、やっぱりチップになりそうでしたが、楠にしては目が細かいので、柾でとって引き出し材に使いましょう。

引き出しを楠でやるオーダーは私は受けたことはありません(請負ではあったけどね)が、和箪笥でお客様から要望があってもいいようにストックしておいても良いかな。

こちらは桜(さくら)、

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4mで出てたけど、末の1m強は枝分かれでまず使えない…。

細い丸太で歩留りは悪いのですが、桜は大径材がほぼ出ないので、同じくそれなりの板で持っておいてもいいかな。

材としてはいまいち映えない木ではありますが、桜は一般にも知られている樹種ですのでうけはいいですね。

最後は欅(けやき)↓

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たしか4m弱の末は枝分かれにかかっていましたが、赤身がある程度張っているので、歩留りはそれなりになりそうです。

太平洋側の平野部と異なり、この地域の欅は赤身が張っていて、それなりに細かい目をしているので、私の制作向きなのです。

次回以降はもう少し目の細かい造作向きな欅を手に入れられるといいなぁ。