山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

台風が心配です

台風が接近しています。

今回は暴風はもちろんですが、大雨を心配しています。

ここのところ、秋の長雨でほとんどお日様が出ていませんでした。

これでは大雨が降ると山の保水力がないので、すぐに川の水位が上ってしまいます。

何とか台風の通過まで水がつかない(出ない)ようにと祈るばかりです。

 

スツール作りが一段落したので、今度は別の課題をもって制作にあたります。

今回は厨子を作ります。ここでは欅(けやき)の板を使います。

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一見良さそうですが、幅広材(はばひろざい)は芯持(しんもち)で、追逆目(おいさかめ)がひどく、とても癖があります。

このような板はそのままでは野暮ったいので、ちょっと意匠を工夫することにします(もちろん芯は去ります)。

ちなみに、厨子を作るのは「祈りのかたち」を考える端緒にしたいという思いは言うまでもないですが、やや建築の要素がある構造を勉強するのにとても良いと思うからです。

並行して、注文のあった菓子入を作ります。

でも、久しぶりの「ほったもの」構造は心配でもあるので、ちょっと復習がてら前座を・・・

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こちらも追逆目の困り者ですが、これを使って私の記憶をダウンロードしながら制作します。

そして「蓋が器になる菓子入」という注文でサイズすらこちら任せなので、大きさ等も確認します。

ところで、この注文は「食籠」ということでいいのかな・・・(それくらいのサイズで作ることにするけど)。

・・・わたしゃお茶については無学なのですが…。