山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

引き続き、送り蟻です

今度は枘(ほぞ)、つまり凸の方の加工です。

図を見ながら、長さを間違わないように罫書をします。

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そして、加工。鋸(のこぎり)と鑿(のみ)を使って蟻になる部分を作り出します。

・・・ギコギコ、トントン・・・

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そして、傾斜をつけます。

・・・ギコギコ、トントン・・・

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・・・ほら、できた。別段、そんなに難しい作業ではありません。

今回は四箇所ということで、それぞれ加工していきます。

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まあ、すべて同じ寸法なので、迷うようなことはありませんね。

♪ I have a  凸~、I have a 凹~、う~ん、あ゛っ、・・・送り蟻

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・・・って、そんなにすぐははまらないです。

「利かせる」ためにきつめに作ってあるので、はめて様子を見ながら、鑿で削って修整して、印まで来るようにします。

これが、単純ではあるのですが、部材が大きい分、手間がかかります。

罫書と加工とで何十回も板をひっくり返しているので、結構な運動になっています。

4、5回くらい様子を見ながら修整し、写真のようにしっかりとはまるようにします。