山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

2016年の丸太製材(その1)

今日(3月2日)の製材の様子を何日かに分けてお送りします。

このブログは作者の備忘録をかねているので、仕入れの詳細な記録をとっておきたいのです。

 

今日は今シーズン買ってきた丸太の製材に出かけました。

8時に製材所について事前に市場から運んでもらっておいた丸太を確認します。

欅(けやき)1(左)と欅2(右)

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桑とニッキ

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腐った欅

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これと杉も1本ありました。

去年、今回よりも少ない材積の丸太を挽いてもらうのに午後まるまるかかったので、今回は時間的安全を期して朝一番からはじめます。

まずは、欅1から

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もちろん、大型の製材機を操るのはプロの方々です。

私は「こう挽いてくれ」と指示を出します。これが「賃挽(ちんびき)」です。

・・・スライス、スライス、スライス・・・

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この欅1は途中で屈折してさらに「寄り黄味」しているのもあって薄く挽いてもらいました。

小物用にとすでに決めているのです。

乾いてから割って薄くしても良いのですが、もともと薄くしておいたほうが乾燥が速いので・・・。

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なかなかよさそうな板です。

途中で変に曲がっているので、最悪「胴打ちでもあるかな」とも思っていましたが、節もほとんどなく、とても優秀でした。

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途中、鉄砲虫さんもスライスされました。この欅は少し柔らかいのかな。

続いて、欅2も製材機に載せられました。

こちらは少し厚め(34mm、45mm)に挽きます。

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う~ん、節はなくて優秀なのですが…。

元口と末口の大きさの差があまりないので、木目が冗長になっています。

まあ、仕方ないですね。

欅1(右)と欅2(左)はこんな感じです。

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どちらも優等生タイプの丸太でした。幸先が良いです。

―続く―