山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

ようやく桐の塗り箱のサビ付けが終わります

今日でいよいよサビ付けは最後です。

まずは「ダマ」をとるために軽く研ぎます。

・・・シャカシャカシャカ・・・

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細かいところですが、サビ付けをします(私は全くうまくいかないのですが)。

・・・ペタペタ、スーーッ・・・

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これでようやくサビ付け、すなわち地付けが終わりました。長かったなぁ~。

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ところで、折角の新年でもありますし、刷毛を切り出しましょう。

去年の夏に買った「インチ材の寸法?の刷毛」の毛先が短くなって漆が伸ばしづらいのです。

寸二の鑿(のみ)でざっくりと、・・・ザックッ・・・

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う~ん、なんだか刷毛の添え木が反っていて、切り出しの直線(添え木の方)が出ません。格好悪いなぁ~。

次は切り出し部の平面を揃えて、罫書をして叩きます。

・・・トントントン・・・

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叩く前から毛先、というか毛全体が柔らかくなっていました。

もともときちんと毛が固まっていなかったのでしょう。

今回は少し長めに切り出しました。

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まあ、この刷毛は拭き漆用ですし、こんなもんでいいでしょう。今日は新年らしい作業をしました。