山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

パスタ皿の制作が続きます

昨日に引き続き、パスタ皿の制作です。

欅の材料の残っていた部分を鉋で滑らかに加工します。

・・・サクサクサク・・・

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ようやく、すべての凹面が滑らかになりました。

それでは側面の加工を・・・といきたいところですが、これまで加工した材料はウォールナット・栓・欅で少し色味に彩がないかなと思います。

そこで、今回はこの前買ってきたミズメに加わってもらいましょう。

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ミズメは梓(あずさ)とも言われる木です。

梓といえば「弓」ですが、それは楠木正成の故事でしたっけ?・・・無学ですみません…。

まあ、それはともかく、墨(しるしのこと)をつけたら早速、丸鑿(まるのみ)でほっていきます。

・・・トントントントン・・・

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う~ん、実はミズメは丸鑿で加工をしたことがないのです。結構、加工しやすいなぁ~。

わかりやすく同等(質の意)の他材で比べると、見た目は樺(かば)に似ていますが、粘りはそれほどでもなく、といって桂(かつら)などのように「さくい」わけでもありません。硬さはウォールナットと欅の中間といったところで、鑿のあたりもよく、加工が苦になりません。

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今日は上面の3枚をほったところで終えました。手前の最後の1枚はまだ途中で明日の仕事になりました。