山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

切子地と送り蟻

まずは桐の箱の地。今日から「切子地」(砥の粉と地の粉と漆と水を混ぜたもの)です。

本当は地の粉地も2回地付けをやったほうが良いのでしょうが私は「地をうまく薄く付けられない」ために、あまり地をするとかえって形がごわごわになるので1回にします。

ということで、切子地を作ります。

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前回の地の粉地やその前の目摺りの切子地の余りも混ぜたので、結構黒くなってあんまりおいしそうには見えません(もちろん食べません)。

やっぱり「隣り合わない面に付ける」ので、何日かかかります。

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そして、そのあとは栗の棚の制作。

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今日も送り蟻~、オクリアリ、OKURIARIだYo~

・・・すみません。取り乱しました。

毎日が送り蟻の加工で飽きてきました、その奥深さに感心させられます。

ひと通り枘、枘穴の加工が終わったら、調整をします。

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しっかりと利いて、印まで行くように穴側を調整するのです。

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入れて送ったり、戻して出したりするために、これがなかなか時間がかかります。