山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

栗の棚

もう半月以上前になりますが、栗の板の耳をとって工房の片隅に寝かしておきました。

そろそろその材料を使って棚を作りましょう、「・・・お待たせしました、起きてください」

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今回も側板と天・棚・底板の仕口(「しぐち」、接合部の加工のこと)は送り蟻にしたいと思います。

それぞれ、幅が異なり、間違ってはいけないので、送り蟻の図面を引きました。

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最近、送り蟻くらいしか図面を描いていません。私の頭が良くなった・・・わけではなくて、大きな注文がないからです…。・・・ご注文お待ちしております。

送り蟻の図面が引けたので、早速、罫書(「けがき」、印付けのこと)をします。

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大きな板だと、取り回しがたいへんだなぁ・・・、といっても1mくらいの板ですが。

「天地袖奥」がごっちゃにならないように(←ひっくり返したりしてるとわからなくなる)、注意しながら進めます。

案外時間がかかるものなので(私だけ!?)、罫書の途中で時間になってしまいました。

しかし、本当は間違いがないように罫書は一回ですべて終わらせるものなのです、すみません。