山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

今日はものを作っていません。

制作物に何も進展がないとなんだか罪悪感もあります。職場放棄のようです。

 

朝、早く出て京都市内へ出発。8時に京都府庁へ着いて、職員さんが来るより早く「京もの認定工芸士展」の事前搬入を済ませます。

その後、「イナイチ」(国道171号)を通って、大阪へ向いました。←「イナイチ」って言ってみたかったので通りました。

そして、久しぶりに南港(平林)に行きました。ウォールナットの規格材を見たかったのです。

南港は年々、木材流通量が減っています。「現(原)地挽き化」や木材消費の変化などいろいろな原因があるでしょう。

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写真は「貯木場」です。もう、丸太を海に浮かしておく習慣がなくなって久しいですが、南港には大きな貯木場がいくつもあります。

↓このような水門がいくつも見られます。

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大きな貯木場からそれぞれの会社の裏にある運河に丸太を通し、

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水から揚げて製材していたのです。

しかし、南港で製材することは少なくなり、時代の趨勢でしょうか、南港には大きな製材機がなくなってしまいました。

さみしく感じるのは秋風のせいでしょうか。それとも、南港の空気自体がそうさせるのでしょうか。

大阪でいろいろなものを見たあと、夕方から予定があったので15時には京丹波に向けて車を走らせました。