作品を組み立てます。
金具付けも苦手だったら、組み立てはさらに上をゆく苦手です。
ムロの中で組み立てを先送りしていた作品を組み立てなければいけなくなりました。
夏休みの終わりの小学生の気分です。
あえて言い訳をさせてもらえるならば、漆をぬった後は少し長めにムロに入れて、漆を完全に乾かさなければいけません。
・・・言い訳でした、半月もムロに入れっぱなしでした。
気を取り直して、というか気を奮い立たせて、組み立てをします。
当て木をして、やさしくたたきます。・・・トントントン、・・・ドンドンドン・・・
さらに、たたいて、はめこんでいきます。・・・ドンドンドン・・・
クランプで固定して接着剤を乾かします。
何とか無事(!?)に組み立てができました。1日ほど安静にしておきましょう。
ところで、たまにいわれます、「組み立ては形ができてきて楽しいでしょう」と。
残念ながら、組み立てはストレスの塊です。まぁ、私だけでしょうが。
もちろん、形ができていく喜びというのがないわけではありません。
一方で、組み立てはもっとも傷つけやすく、修復が不可能な工程です。
また、うまくいかなかったところや全体のバランスがあらわになり、目に付いてしまいます。
そのため、組み立てではどうしても「ナイーブ」になってしまうのです。
つまり、作業的にも作品の状態でも最も勉強不足がわかってしまう自分にもどかしい思いを抱く工程なのです。
ちなみに、私が一番お気楽に作業ができる工程は木取りです。ただし、切る前の木材に落書きする段階までですが。