塗り木地はようやく蓋の甲盛(こうもり)まで進みました。
桐の合板なので甲盛のカーブをつけるとピラミッドみたい見えます。
そのピラミッドの層を頼りに4面のアール(といっても円弧ではないですが)を確認していきます。
甲盛も奥が深く、意匠的意味合いはもちろんのこと、その形状は時代によっても、箱の用途によっても、さまざまな意味合いが込められていることが多いのです・・・が、勉強不足でよくわかっていません。
まあまあ、今回の甲盛はこんなものでしょう。
各部材が揃い、ようやく形になりました。
ばらすとこんな感じです。
重箱としてみた場合、蓋の中央部の厚みが厚く、麻布を貼ることを考えると身の側板が少し厚いのですが、ちょっとあることに使いたいので、こうしています。
早速、木地固めをしましょう。ぬりぬり・・・
布を貼るときの糊漆ではなく、それ以前に導管をあらかた埋めてしまいたいので、生漆(きうるし)を塗り立ててみました。