山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

木地をつくります

塗り物の木地を作ります。

木工では「木地」といった場合には塗装が施される前の木製品を言いますが、塗り物で「木地」と表現する場合は先述の意味と「木で作った(塗り物の)中身」という意味があります。

例えば塗師やさんに「木地は何ですか?」と聞くと「欅(けやき)です」「合板です」などのように返ってきます。

ただ「塗り物の中身」という意味で使っても通じることがあります(本来は「胎は何ですか」ですが)。

そんなことはさておき、ちょっと塗り物の箱がほしいので木地を作ります。

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私が使用するのは桐の合板。3ply(層)にしてあります。

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一般合板でもいいのですが、なんとなく木工やで合板を多用するのもどうかなぁと思って、「軽い」という利便性をそなえる意味でも桐の合板を作ってやっています。

ちなみに無垢板ではなく合板にするのは木の動きを極力止めるためです。

材料を接着剤でくっつけます。輪ゴムで固定。小学校レベルの工作です。

布をかぶせて地をするので仕口(接合部)に手間をかける必要はありません。

一定以上の強度があれば十分です(木釘も入りますし)。

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それでは底板を・・・

いっけねっ、切り間違えた…。…やってしまった…。

簡単な仕事だと思って気を抜いていたようです。恥ずかしいです。

合板を作るところから材料を取り直します。あ~あ…