この時計では、写真のように少し表面に傾斜を入れています。
この加工は手鉋じゃないと出せません(と、当人は思っています)。
ハンディベルトサンダーでやっても精度が出せないから最後は手鉋になるんじゃないかな。
同時に仕上げ鉋もかけました。
栃は鉋をきれいにかけるととっても肌触りがよくなります。「栃の絹肌」とも呼ばれます。
事実、絹のような肌触りです。光沢もあります。
ただし、一般には塗装がしてあるので、作り手以外の人が触れることはないでしょう。
このあと、空研ぎをして、栃の時計の木地を仕上げました。
そして、夜、場所を漆部屋に移して、黒を混ぜた拭き漆をしてムロにinしました。