山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

掛時計を作ります。

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写真の掛け時計(まだ針をつけていないものですが)、向かって左は黒漆で拭いたもの、右は蘇芳先染めのあと拭き漆をしたものです。

半年くらい前に同数作ったのですが、左の黒いほうばかり出ていきました。

なので、秋のクラフトフェアで売れるように今回は黒いものばかり作ります。

材料はいつも杢の少し入った栃。前回作った栃と共木(「ともぎ」、同じ個体のからとった板のこと)だといいのですが、そういうわけにもいきません。

とりあえず、結構ねじれていたので安く買えた栃の板を切って使うことにしました。

もちろん、大きな板を細かくするときは罪悪感があるのです。

でも、今回の材料は厚22mm板なのにそのままねじれをとって平面にしたら消えてなくなるくらいでした…。

杢も寂しくもないし、くどくもないかな。

穴をあけて、ムーブメント部をほりました。

機械でほっただけだといかにもなので、見えがかり部分はちょっと手加工をします(裏ではあるのだけどね)。

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