山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

組み立てつつ、仕上げていきます

仕上げ鉋をかけて、・・・シャカシャカシャカ・・・

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サンダーをかけます、・・・ブウィーーーン・・・

そして今回はここで、相欠きにネジを入れます。

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というのも、前回は45°の相欠きで形も正方形だったので、構造的に結構安定していました。

今作っている相欠きは角度が狭く、且つ座面が長方形なので、荷重、特に斜め上・ねじれ荷重がやや集中します。

見るからに、ベクトルの向きと大きさに不安があるので、それに対応する耐性を高めたいのです。

相欠きははまっているだけだしね。

まあ、さておき、ネジが見えているのは甚だみっともないので、装飾をかねた埋木で隠します。

・・・コンコンコン・・・

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隠蔽じゃないですよ・・・、安全配慮義務です。

屋根塗りが終わりました

今日も気持ちよく晴れたので、屋根塗りです。

・・・ペタペタペタ・・・

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塗料が足りなかったので、節約しました。つまり、雨のあたらなそうなところは省きました。

2回目を塗ったので、これでハイ終わり。

離れの中も直します。

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ちょっと写真が悪いですが、6畳2間の和室です。

天井と畳を取っ払って板の間にすることにしました。

でも、畳は表をはがして断熱材を使おうと思ったのですが、なんと本畳。こういうときにはとても残念です。

ようやく揃いました

蟻桟は微調節に時間がかかります。

ゆるすぎても意味がないし、きつすぎるとそもそも入りません。

他の仕口に比べて、いろいろな意味で調整が難しいのです。

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桟を叩いて入れます、・・・コンコンコン・・・

桟が入ったら、組み立てて様子を見ましょう。

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うん、これでいいのではないでしょうか。

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ようやく、すべての部材とその仕口が揃いました。

ここからは装飾的加工。

でも、前回の糸巻形スツールと同様に、加工は極力抑えて線がシンプルになるように心掛けます。

まずは、2枚目の写真でもすぐ気が付く天板の端の線の野暮ったさを解消します。

電気鉋で・・・ババババ・・・

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その後、手鉋で・・・シャカシャカシャカ・・・

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単純な加工ですが、これで端の野暮ったさが少しなくなり、四隅の柱材も圧迫から少し解消されるでしょう(もちろん、見た目の問題です)。

「京もの認定工芸士展」のお知らせ

通知が遅くなってしまいましたが、「京の名工展」と共催の「京もの認定工芸士展」が京都文化博物館で開かれます。

 

「京の名工展」

「京もの認定工芸士展」

日時 平成29年10月11日(水)~15日(日) 午前10時~午後6時(最終日は4時まで)

場所 京都府京都文化博物館 5階 京都市中京区高倉三条上ル

入場無料

 

本当はリーフレットをアップしたいのですが、事情があってできません…、すみません。

 

今日は搬入で私も「糸巻形テーブル」と「糸巻形スツール」を搬入してきました↓

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・・・ゆっくりおくつろぎください。

実寸で寸法をとるのもなかなかです

斜めにこかした(転がした)枘穴は実寸で寸法をとりました。

とはいえ、図面上でも実寸でも寸法を間違うのはよくあること。

特に1cmなどのきりがいい数で目盛りを読み間違うことも・・・。

ということで、目盛りを読むときは必ず2回確認しています。

まあ、早とちりの私だけかな…。

寸法をとったら穴をあけてようやく桟ができました↓

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さてさて、うまいことはまるかな。

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写真はぶれたけど、仕口はぶれていないようです。

さてさてさて、お次は課題の桟溝をほりです。

天気が良すぎて屋根が熱い

天気も良くなり、今日は屋根塗り日和・・・

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と思ったら、陽が照って屋根が熱い。熱くて片膝がつけません。

10月でこんな状態じゃあ、真夏の屋根やさんはたいへんなんだなぁ~。

・・・ペタペタペタ・・・

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今日もなかなかいい感じ、自画自賛

お客様仕事ではない作業は気分がとっても楽です。

と、ここで塗装あるある→「あと少しの塗料が足りない…」

2回塗りを心掛けていますが、少し塗料が足りないようです、残念。

今日は畑に肥料を撒いて、耕すこともしたDIYな一日。

久しぶりに一日時間が取れました

まずは枘穴(ほぞあな)をあけて、微調整をしてここまでの部材を仮組みします。

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座面の蟻桟との仕口は実寸でとらざるをえません。

図面上じゃどうしても不安で、誤差を確かめたいのです。

ここで、座面は幅26cmと決めました。

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幅26cmって中途半端でちょうどいい材料がありません。

尺上(しゃくがみ)を切って使うのはもったいないですし・・・。

朴(ほお)と杉になりました。杉は白太を交えてちょっと冒険です。

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厚み、幅、長さといい、朴のほうはまな板にしか見えません(板目だから用は成さないけどね)。

そして、蟻桟の部材も取ります。

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「おまえにサンが作れるか・・・」

いやいや、桟のほうは作るのは簡単です↓

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問題は座面の板に彫る蟻桟の溝のほう、上手く寸法が合うかしら。

夜、工房を出たら、なんだか黒いマイマイが・・・

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「類友」で腹黒い私に寄ってきたのかしら。