山乃井木工房:岩井雄介のいま何作ってましたっけ

京都丹波(京丹波町)の山村で木工をするあるつくり手の備忘録

花で誤魔化す…

ここ数日、ブログの更新がおろそかになっていました。

でも、ブログにアップできるようなさしたる話題もなくて・・・。

そこで、家の周りの花の写真でも撮って誤魔化します、はい。

 

このあたりでは、桜は平地よりも1週間ほど遅いために、ようやく花が咲き始めたところです。

向かいの国道の桜もほとんど「枝」状態なので、割愛。

一足早く、レンギョウは満開になりました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170409190233j:plain

水仙も咲き始め、一輪咲いていました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170409190536j:plain

椿は盛りが過ぎて、花が落ちていました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170409190548j:plain

フキは満開、どうしようもない状態。

f:id:yamanoimokkoubou:20170409190526j:plain

気の早いワラビが顔を出していました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170409190243j:plain

そして、虫も多くなってきました…。

今年は一気に暖かくなった分、春の主役たちが一斉に駆け出しました。

ようやく力仕事が一段落

立てかけていた楢に干割れが出始めていたので、桟積みに切り替えて、桧の下に整理しました。

そして、桟積みがまとまったので、単管とトタンで棚を作って、屋根としました。

・・・ウィーン、バリバリ・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170402205314j:plain

これで、ひと夏越させましょう。

やっぱり、「そこらへんの楢」は使えないのかな。干割れは広がってしまうのかな。

手前は陽が当たりすぎかな。

・・・不安はつきませんが、とりあえず板の整理はこれにて終了。

一方、家の裏の杉もようやく片付きました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170402205300j:plain

結局、杉の丸太の玉切りだけで4t車1台分くらいになりました。

「まるっきり生」のうちに大割りだけしておきました(杉だからそんなに苦労はないけど)。

思えば力仕事ばかりの2週間でした。

毎日、筋肉痛

重い生木を毎日運んでいるため、筋肉痛がずーっと続いています。

ちなみに、家の前では道路の舗装工事がありまして、写真にもパイロン(三角コーン)が写り込んでいます。

苦労のかいあって、ようやくメタセコイア・欅・桧が桟積みできました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170329190233j:plain

ゆったりとして、木も気持ち良さそうです。

f:id:yamanoimokkoubou:20170329190228j:plain

しかし、まぁ、欅は今回の失敗だったなぁ。

朽ち始めていて、光沢と粘りがほとんどありません。「もろもろ」になっている部分も随所に見られました。

あまりにも残念だったので、写真も撮る気にもなれなかった…(幅が広い板は工夫して使いましょう)。

メタセコイアと併せて、イーブンといったところでしょうか。

板だったら欠点は目に見えてわかりやすいですが、丸太で買うのはこんな感じですね。

 

家の裏の杉の木も薪用に玉切りして、少しずつ持ってきました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170329190242j:plain

あと、3倍くらいあるでしょうか。

おや・・・、丸太って写真で見るとかわいいですね。

相変わらず、木を片付けています

相変わらず、挽いた丸太の片付けです。

丸太を挽くとその残骸もたくさん出ます。

f:id:yamanoimokkoubou:20170325221207j:plain

板の整理もまだ満足にできていませんが、片付ける都合上、こちらの方も捌いていかなければいけません。

中にはこのような大きな切り落としもあります。

f:id:yamanoimokkoubou:20170325221328j:plain

皮の周辺なので、用材にはなりません。玉切りして割って薪にします。

・・・ブブブーーーン・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170325221229j:plain

れいなカーブができました…、これは恥ずかしい…。

チェーンソーの目立てが悪いからこうなります。左右の刃の釣り合いが取れていないから曲がるのよね・・・。

肉厚なので、このままでは斧で割れないです。

f:id:yamanoimokkoubou:20170325221224j:plain

こういう木は縦挽きの割目を入れてあげます。

2t車1台分くらいの「割らなければいけない山」ができました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170325221352j:plain

これからももっと増えそうです。

メタセコイアの板もきれいに乾かすべく、積み替えを始めました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170325221546j:plain

ウルトラまな板がたくさんです(メタセコイアがまな板に適するかわからないけど)。

無節の板のインフレ状態です。毎回、買った丸太がこんなんだったらいいのになぁ~。

木を伐ってもらいました

お隣のおじいさんは木を伐る仕事を長年なさっていました。

80歳を越えておられますが、木を切り倒すことにかけては未だに冴え渡る技術をお持ちです。

今日はうちの裏の杉の木を伐っていただきました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170325221341j:plain

倒れている木ですら満足に処理できない私が立木を切り倒せるわけがないので、おじいさんのお仕事を遠くで拝見しています。

木が倒れていく・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170325221531j:plain

・・・ズズーーーン・・・

f:id:yamanoimokkoubou:20170325221558j:plain

今回は小さい木も含めて6本伐っていただきました。

すべて同じところに並ぶようにして倒してあります。

自分の領分とは違う仕事でも、丁寧で美しい仕事を見ると心動かされます。

杉の木ですが、来シーズンの薪として利用します(工房の周りが薪だらけになりようです)。

正解は「皿立て」でした。

何を作っているか内緒にしていた「モノ」は写真立てでした。

大したことないものでごめんなさい・・・。

f:id:yamanoimokkoubou:20170324221207j:plain

こんな感じで、いろいろな大きさを作りました。

ちなみにお値段は以下の通りです(「皿立て」では個展やグループ展であまりおおっぴらに売れないので、ネットでも販売価格を公表します)。

※在庫限り、送料別。

 (大きさは上の写真の左下の皿の乗っていないものから右に見てください)

<欅拭漆皿立(けやきふきうるしさらたて)>

極々小(茶) 2600円   お皿の大きさの目安 直径5cm~8cm

極小(黒)  3200円              8cm~13cm

小(茶)   4000円              13cm~18cm

中(黒)   5500円              18cm~24cm

大(茶)   7500円              24cm~32cm

特大(茶)  12000円             32cm~50cm

お皿の大きさはあくまで「目安」です。形状や高台の大きさなどによって異なります。

私の皿立てに限ったことではありませんが、お使いになる時は安全が確保できる状態でお皿と台の相性を確認してください。

 

今回の私の皿立ては、上の写真にあるように「背」にやや幅を持たせることで、「3点」ではなく、「4点」で保持するようになっています。

また、背の位置を前後にずらせるようにしました(写真では見づらくなっていますがダボ穴が何箇所か開いてます)。

f:id:yamanoimokkoubou:20170324221221j:plain

お皿が止まるところ(ツメ)は逆勾配にすることで、「転びにくく」しました。

f:id:yamanoimokkoubou:20170324221230j:plain

ちなみに、最初の投稿の写真の「穴に丸棒を詰めてそれを隠した」のは、ツメ部分が目切れによって飛ぶことを防止するためでした。見えないところこそ大切ですね。

欅拭漆棚が完成していました

接着も終わり、欅拭漆棚が4、5日前に完成していましたが、納品まで写真を撮っていませんでした。

ということで、ようやく写真を撮ったのでアップします。

全体図はこんな感じ↓

f:id:yamanoimokkoubou:20170324220349j:plain

棚板の35cmの板目は力強いです。また、幅に対して木目の細かさもこれくらいがしっくりくるのではないでしょうか。

f:id:yamanoimokkoubou:20170324220355j:plain

側板の外側は鑿で「はつった」ので、こんな感じで↓

f:id:yamanoimokkoubou:20170324220403j:plain

ランダムに鑿痕があって、自然な感じです。幅があるので、ちょっとした「壁or崖」ですね。